お子さんのある一面をお母さんがストレスに感じてしまっている場合に確認してみると、何かいい気付きや変化があるかもしれない、というお話。
例えば、
母親である自分は何かにじっくり取り組むことができるのに、なんでこんなにも子どもは集中力がないの?というような場合。
そんな時確認したいことは、
「これって自分の困り事じゃないかな?」という視点を持ってみることです。
大体は「そんなことない!」という反応になると思います。
でも、もう一度深く自分と向き合ってみて下さい。
お子さんの「集中力がないこと」で悩んでいるとしたら、おそらくあなたは「集中力がないこと」は悪いことだと思われているのでしょう。
あなたは今はじっくり取り組むことができるかもしれませんが、もしかしたら、
本当はもともと集中力がなかったけれど、頑張ってそのようになれたのかもしれません。
あるいは、本当は飽きっぽいところがあるけれど、じっくり取り組むことが良いことだという信念があり、それができていることで自分を肯定しているかもしれません。
または、本当は色々あれこれ自由に気の向くまま行動したかったけれど、親や先生などに一つのことを諦めずにやり遂げることが良いことだと教えられて育ったのかもしれません。
要するに本当は自分も集中力がなくて困っていて頑張っているということです。
そんな風に、実は、自分が蓋をしていた困り事だったということに気付いた場合は、これまで頑張ってきた自分のことを労ってあげることです。そしてまだ頑張る必要があるか自分に問うてみるといいです。
そうしてから、もう一度お子さんに目を向けた時にストレスに感じていたことが変化して見えるかもしれません。
もし、自分の心の奥を確認してみても「自分の困り事ではない」というところに辿り着いたら、もう1つ確認したいことは、
「お子さんの困ってる一面があることで自分にメリットがあるとしたらそれはなんですか?」
これも即座に「メリットどころかマイナスな思いしかしてないわ」と反応したくなるかもしれません。
ここで、また一旦自分の深いところに確認です。
例えば集中力のないお子さんは学校でも特別にケアが必要で、いろんな先生や指導員の方にお世話をして頂いているかもしれません。背景はどうであれ、「特別でありたい」という思いをもっている場合、その欲求が叶うことでメリットを得ていることになります。
あるいは集中力がないことで、母親として通常よりもあれこれケアしてあげなければならないことがたくさんあるとすると、献身的な母が良い母親であるという信念を持っているのかもしれません。その理想を体現できているという点で自分にメリットがあります。
こういう視点に辿り着くとなんだか責められているように感じてしまうかもしれませんが、
これは自分を責めるための確認ではありません。
あなた自身がこれまでの人生で得てきた様々な価値観や信念、感情が関わっているだけのことでそこにあなたが責められるべきものは何一つありません。良いものも悪いものも全てその時に必要だったものに違いないのです。
大切なのは今もまだそれが必要ですか?ということです。
自分にとってあたり前だと思っている信念に立ち返ってみて、何かの気付きを得た時そこに癒しが起こることが多いです。
影響を及ぼしている信念や感情から解放されることで心身が軽くなり、軽くなった心と体で外界と接すると、あなたの目には周りの環境も変化して映るでしょう。
最後に確認したいことは、
「お子さんはあなたにどんなメッセージを伝えたいのでしょう?」
子どもは皆、お母さんを助けるために産まれてきます。
子育てをしながら辛いとか苦しいと感じるということはそこに何かの信念があるという証拠です。自分が良い、正しいと思っている価値観や信念であっても、それが否定されるような事が起きると悩んだり、辛くなってしまします。悩みや辛さは、それを引き起こした価値観や信念と向き合い、手放すことで解決できることもあります。
あなたがもしお子さんのことで悩んでいるとしたら、その背後にある信念にお子さんは目を向けて欲しいのかもしれません。
お母さんがご自身と向き合うことはとても大切なことです。
つい子どもをどうにかしなければと考えてしましますが、子どもは親の映し鏡とも言います。自分が変わることで映し出されるお子さんの様子も変化していきます。
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